おむつかぶれ　下痢や蒸れが原因　おむつ交換で対策を

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新生児から乳幼児を育てているお母さん、要介護状態の高齢者を介護する家族のかたや医療・介護従事者を悩ますおむつかぶれ。

こまめに対処していても、この悩みを解消することは難しいのではないでしょうか。

おむつかぶれとは

おむつに覆われた皮膚におきた炎症で、医学的にはおむつ皮膚炎と称しています。

症状としては、お尻全体が赤くなったり、ぽつぽつとあせものような湿疹が出来ることがあります。それが悪化すると、ただれて出血するようになることもあります。また、ウエスト・太ももあたりがおむつカバーや紙おむつのギャザーが当たる部分に同様な皮膚の炎症を起こすことも含まれています。

あせも、アトピーとの違いは、おむつに接する部分のみが炎症を起こしていることです。

夏場は、おむつ内にあせもが出来ることがあり、判別は難しいものでもあります。

おむつかぶれのサイン

お尻を拭いたら痛がる、入浴でお尻にお湯をかけたら痛がる、おむつを外すと、痒がってお尻を触ることがあります。

原因は、おしっこによる蒸れや尿の老廃物による皮膚の刺激、大便内の大腸菌等の腸内細菌・酵素などによる刺激。汗や蒸れ、動くことによる皮膚のこすれや、排泄物をふき取る際の刺激、蒸れたおむつ内のカビの繁殖（カンジタ）が考えられます。

汚れたおむつを長時間つけておくと、皮膚がふやけておむつの表面で皮膚が傷つくことがあります。そこからばい菌が侵入しておむつかぶれになることがあります。

おむつかぶれになりやすい状況

下痢や大便が緩いとき、外出時や夜間等長期間おむつ子交換できない状況の時に起こります。

おむつかぶれを防ぐ方法は、こまめなおむつ交換、おむつ交換の際に排泄物を残さないようにぬるま湯やぬるま湯を含ませたコットンでこすらないようにふき取ることです。陰部のみでなく、太もも周辺や下腹部、臀部も洗い流すようにします。

そして、洗ったおしりは、乾いたタオルで押し当てるようにやさしく水分を拭き、おむつをはずして外気に当てることもよいとされています。

かぶれた時の対処方法

きれいにするのはもちろんですが、こすらないことが大切。たっぷりのぬるま湯で洗い流す。しみないようにするために、ぬるいお湯というのもキーポイントです。入浴時のみでいいので、石鹸をしっかり泡立てて、その泡で全体を洗うようにして洗ってください。痛くて嫌がるときは、お湯のみで構いません。

悪化した際の受診の目安は、拭くと痛がる、次第に広がりだしたときは病院へ行くことをお勧めします。

塗り薬を処方された時

非ステロイド薬は陰部・臀部をきれいにしてから薄くのばす。ステロイド薬では、炎症の強い部分に少量を皮膚にのせるようにぬるようにし、のばしてつけないよう注意します。抗真菌剤は、１日１度でよい薬もありますので、ぬる方法をしっかり確認して使用するようにしてください。

以上のことを注意しておむつかぶれを予防し、おむつを使用している小児や高齢者・その養育や介護者が快適な生活が送れるようにしていきたいものですね。

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