彼岸花の毒について
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鮮やかな真紅が印象強い「彼岸花」は、名前の通り秋のお彼岸時期に咲く花です。その開花が見られる期間は短く、わずか1週間程です。だから、花屋でもあまり見かけることはありませんね。そんな季節感たっぷりの彼岸花には、実は毒があるということはご存じでしょうか?昔から知っていた花だけれど、毒については詳しく知らなかったという方も多いはず。こちらでは彼岸花の毒についてお伝えしたいと思います。
彼岸花の毒について
彼岸花の球根部分には“リコリン”という有毒成分が1つにつき15㎎程含有されています。これは、ねずみだと1500匹の致死量に達するレベルのもので、動物や害虫から球根を守るためだと言われています。自らを守るために自然と毒を持つようになった、神秘の花なのです。
昔から活用されていた彼岸花
彼岸花をよく目にするのは、田んぼの周辺だったりしますよね。これは、農家がねずみやモグラ除けのために植えているのだそうです。また、墓地にも彼岸花をよく見ますが、これも昔の人が遺体を動物や害虫から守ろうとしたからだと言われています。
食料や薬としても大活躍
毒がある彼岸花ですが、食用として用いられることもあります。球根部分をよく水にさらせば毒抜きをすることが可能です。でんぷんが多く含まれているので栄養源として、すりつぶして食べられてきました。また、解毒作用があるとして、いんきん、たむしなどの治療にも使われていたそうです。有毒成分の“リコリン”はアメーバ赤痢治療薬の原料ともされてきました。
美しい見た目とは裏はらに、強い毒を持った花、彼岸花。動物や害虫にとっては単なる毒ですが、人間にとっては栄養源や薬としても価値のあるものなのです。綺麗なだけではない彼岸花の魅力を知って頂けたでしょうか?短い期間しか目にできないので、ぜひ彼岸花を探してみて下さいね。
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